転ばないように教えるのではなく 転んでも起き上がれることを教える

教育・育児

人は何度でも起き上がれる

公園の安全な場所で、小さな子供がコテンと転んだ。
あなたならどうしますか?

私なら反対方向の地面をじっとみつめて虫を探します。

こすも
こすも

むしを探して子供を無視むしする

えいりあん
えいりあん

今日もいつもどおり寒いね

こんにちは。
毎日走って筋トレしてプロテインまで飲んでるのに朝の布団を片付けるのがしんどいです。

さてさて、今日は小さい子供がコテンと転んだときにとる親の態度で少し先の未来がだいたいわかるお話をします。

子供をどんな人間に育てたいのか?

親は子供を育てます。
でも、ただご飯をあげて「体が大きくなるまで育てている」わけではありません。

それぞれの親である自分が考えている「それなりの人間」に育てたいわけです。

人生、つまづいて転ぶときなんてたくさんあります。
挫折して、時には絶望するときだってあるかもしれません。

生きていくうえで転ばずに歩もうとしても100%不可能です。
ずっと立ち止まっていれば転ばないと思うかもしれないけれど、この行動の意味がどれほど危険なことかと私は思います。

1歳の子供が歩き出したら最初に教えること

子供が歩き出して最初に教える大事なことは、

「転んでも自分で立ち上がれる」

ということです。

これめちゃくちゃ大事なことです。
1歳で「人生で最も大事な部分」を教えることになります。

転んでもすぐに手を貸さない

子供が転んだ時は瞬時に「手を貸すか」、「黙って見守るか」を判断しましょう。

ダイナミックに転んでおでこから出血していてギャン泣き・・・、こんな状態なら迷わず直ちに手を差し伸べて助けてあげます。

コテンとつまづいて転んだ程度の場合は、子供の行動を注視して見守るようにします。

親の大げさな態度は子供を逆に怖がらせます。

「ああ!危ない!大丈夫?!大丈夫だった?!」
大丈夫と聞けば聞くほど子供は「非常事態なんだ」と認識していきます。
大したことない出来事も自分で解決せずに親の介入を求めるようになります。

怪我もない程度の転びなら、「寝そべって遊んでるんだな」感覚で見守るようにしましょう。
親が冷静な態度で接することで、子供は冷静でいられるようになります。

これね、実はママよりもパパの方が意外に弱いです。
ママは「そんなの大したことないわ」という感じでも、パパが「危ないよ!大丈夫?!」と大げさにあれダメこれダメ言いながら、子供の行く手の障害を必要以上に取り払いたがる。

子供は常に成長しています。
一度つまづいて、同じ場所でまたつまづくと、3回目はしっかりまたぎます。

これこそ成長です。
パパはその成長の邪魔をしないように、よく見て子供の成長を楽しんでください。

いろいろなコツ

歩き出した頃から自分で立ち上がれることを教えられてきた子供は問題ないですが、甘えん坊さんタイプは転ぶとパパやママの顔を見て泣きます。

コテン。
(イテ。転んじゃったよ)親の顔を見る
(ママ見てた?ボク転んだよ)泣く

起き上がるためには「泣けばいい」ことを知っているのです。
親が無視をすると地べたに寝たままずっと泣きます。
さあチャンス到来。

「何分間も泣くこと」と「自分ですぐ立ち上がること」のどちらが大変かを学ぶチャンスです。

こうなると根比べですよ。

「自分で立てるでしょ。立ってごらん」答えを親が教えないようにします。
親が先に答えを言うと子供は反発して逆の行動をとることが多いです。

黙って見守るか、「痛かったのね」と共感するかのどちらかの態度で接するようにします。

寝そべって泣いていることが、自分にとって不利益だという経験をさせてあげます。

ここで冒頭であったように「虫を探す」に繋がります。
5メートルくらい離れて「あ!なにこれ?!すごいっ!!」としゃがみこんでみましょう。

「うわっ!ええ?!なにぃ?!」

親の興奮した様子を見た子供は泣き止んで注目してくれます。

(ん?なんだ?なになに???)
起き上がってトコトコ歩いて見に来るでしょう。

そしたら成功です。

その時に「ほら、ひとりで立てたでしょう?」とか言わないようにしましょう。
賢い子は次は立たないようになってしまいます。

好奇心旺盛な子供はたわいのない事に興味を示すので、この技はけっこう色んな場面で応用できます。

でも絶対に「騙していること」を悟られてはいけません。
「楽しそう!」は楽しそうにして、「不思議そう!」は本気でなんだろうを演じることです。
親の信用性がなくなると子供は心をひらきにくくなります。

子供は走る生き物

「走らないで歩いて」と言うのはここぞという場所だけにして、安全な公園などではとことん走らせて転ばせるほうが良いです。

一日に1時間くらいは安全な公園で思う存分に遊ばせて、有り余るエネルギーを解放させてあげるようにします。

子供は純粋に、好奇心旺盛で楽しい事を求め、後先考えずに走り続け、疲れたらただ眠るだけです。

子供の移動手段は「歩く」ではなく「走る」が初期設定なので、このことを知っておくと少しだけ楽になります。

まとめ

冒頭でいった「子供がコテンと転んだときにとる親の態度で少し先の未来がわかる」お話。
子供が走らずに怪我せずに大人になってしまう方がどんなに危険であるかを想像すればわかることですね。

子供にはどんどん走ってもらいましょう。
そしてどんどん転んでもらいましょう。

走ることは当たり前のこと。
転ぶことは当たり前のこと。

何度だって立ち上がれるんだよ。
泣きながら生まれてきた僕たちはピンチに強いよ。

失敗を重ねた分だけ強くなろう。

力を借りることは人を弱くする。物事を成し遂げるのに外の力に頼る癖がついてしまうからだ。

スティーブン・R・コヴィー(作家、経営コンサルタント)

コメント

タイトルとURLをコピーしました