【Googleフォト】15GB制限を2021年6月開始
時は2015年…。
すでにアラフォーだった私に、ぐーぐる様は「世界中の写真をたくさん撮りなさい」とおっしゃいました。
私はコンサート会場の外観やオブジェをわが子と一緒に写真に収めるのが夢でした。
その写真を撮りまくって無限保存可能である【Googleフォト】にアップロードしまくってその日の【Googleフォト】を夢いっぱいの一日として埋め尽くし、その中から最高の一枚をプリントしてリビングのフォトフレームに飾ってウチに来た友人から「あ~!なにこれ!いい写真だね~!」って羨ましがられて「あ、これね。嵐のコンサート行ったときの写真なんだ」ってサラッと言うのが夢でした。
しかし、その夢はまだ叶っていません。
でも、
いつかまた絶対に再スタートしてくれる日を信じて楽しみに待っています。
そしてその夢を実現させたいと思います。
なんの話をしてんの
【Googleフォト】は無制限保存が2021年5月末で終了し、上限15GBとなります。
今まで無料でスマホ写真の圧迫からストレージを守ってくれていた【Googleフォト】。
嵐はいつか笑ってまた再会、そう絶対 再始動するんですが、でもGoogleフォトが無制限として再始動することはないでしょう。
かといって月額250円を払って100GBの枠を手に入れても、いづれまた上限きちゃいます。
っということで今日は、
【Googleフォト】が無制限終了した後の15GB制限で、私たちスマホ写真部のストレージの調子はこの先どうなっちゃうの~!?
について記事をかいてみよう。
ストレージの調子はどうだ~!15GB制限くるけど調子はどうだ~!
【Googleフォト】保存容量15GB制限は実際にどうなの?
今まで無料で無制限だった【Googleフォト】が、2021年6月1日から上限15GBとなることが発表されました。
では実際に15GBの制限ていったいどれほどなのか。
先に結論を言ってしまうと「それほど心配はいらない」ということになりました。
毎日何十枚も撮影するようなヘビーユーザーでもない限り、一般平均であれば15GBもあれば十分やっていけますよ。
ただ条件として「意味のない大容量サイズで写真を保存しない」ことです。
何も考えずにそのまま使っていたら個人差ありますが数年で上限の15GBに達してしまいます。
しかし1Mで保存すれば1日1枚で約59年、2M保存なら約35年持ちます。
わかりやすく説明をしていきます。
15GBで保存できる写真枚数は?
上限となる15GBでは、写真がどれほど保存できるのでしょうか。
無料だった今まで(2020年5月末まで)は1600万画素以下が無制限で無料保存が可能でした。
最高画素数だと1980枚
もし無料制限である1600万画素のまま保存すると約1980枚で上限です。
1枚 | 1GB | 15GB | |
1600万画素 | 6~9MB | 132枚 | 1980枚 |
この1980枚と聞いて絶望するのはまだ早いです。
次の写真をご覧になってください。
この写真、綺麗でしょ?普通でしょ?
容量はたったの「0.6MB」なんです。
私のスマホはスペック低いのでこれが最高画質なんですが、もしアイフォンで撮ったとしても1枚2MB程度でしょう。
Googleフォトが1枚あたり無制限していた容量1600万画素は「約7MB」です。
この意味、なんとなくわかりますかね・・・。
かんたんに言うと・・・、
1600万画素で写真保存なんて普通の人はしない。
Googleフォトがもともと「無制限としていた容量がデカすぎ」というわけです。
一眼レフとかなら話は別だけど、スマホで撮影の話よ
スマホでカメラ撮影の比較
こちらは私のスマホで撮った2枚の写真です。
設定を[8M](約800万画素)と[12M](約1200万画素)で切り替えて撮りました。
ちなみに私のスマホのスペックは以下の通り。
販売時期 | 2017年 |
カメラスペック | 1200万画素(開口部F2.2/AF/BSI) |
[8M]と[12M]の写真を見比べて、この違いがわかりますか?
私にはどちらが画質良い写真なのかわかりません。
では写真をズームアップして見てみましょう。
4倍にしてもわからないので、15倍までズームアップしちゃいました。
見方によっては良いはずの[12M]のが悪くみえちゃったりします。
結局のところ、800万画素と1200万画素、どちらが容量使ってる写真なのか区別がつかないということです。
この2枚の写真…、
【Googleフォト】が制限していた約7MBの写真容量の半分以下なんですけど。
約0.4MBと約0.6MBなんですけど。
デジカメで画素数違いの写真比較
次にデジカメを使って検証してみます。
デジカメはコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)とも言いますね。
使ったデジカメはキヤノンの「IXY 650」、スペックは以下の通りです。
キヤノン IXY 650 | |
カメラ部有効画素数/総画素数 | 約2,020万画素/約2,110万画素 |
開放F値 | F3.6(W)-F7.0(T) |
記録画素数 | [4:3時] ラージ[20M]:5184×3888画素 ミドル1[10M]:3648×2736画素 ミドル2[3M]:2048×1536画素 スモール[0.3M]:640×480画素 |
いま関係ないんだけどキヤノンの「ヤ」が大きいの知らんかった…
見た目のバランスを考えて、きれいに見えるように大きくしているんだよ
デジカメ「IXY 650」を使って4つの設定で写真を撮ったものです。
- ラージ[20M]:5184×3888画素
- ミドル1[10M]:3648×2736画素
- ミドル2[3M]:2048×1536画素
- スモール[0.3M]:640×480画素
1枚あたりの容量は以下の通りになります。
容量 | |
---|---|
[0.3M]:640×480画素 | 0.133MB |
[3M]:2048×1536画素 | 1.02MB |
[10M]:3648×2736画素 | 3.42MB |
[20M]:5184×3888画素 | 6.02MB |
デジカメの最高画質で撮った写真でも、【Googleフォト】が無料で保存してくれていた1600万画素(約7MB)には容量が到達していません。
ではサイズ別で撮った4枚の写真の比較をしていきます。
普通に写真を見るだけではほとんど見た目に違いはありません。
とりあえず2倍にズームアップしてみましょう。
[0.3M]の画像が悪いのがすこし目立つようになりました。
しかし、その他の3枚はほとんど見分けがつきません。
さらに10倍にズームアップしてみます。
10倍にまですると[0.3M]は顕著に画質が悪いのが現れてます。
しかし、その他の [3M] [10M] [20M] の3枚は正直言ってわかりません。
[20M]の写真は[3M]の約6倍の容量を使っているのに、写真の違いがわからないんです。
すなわち
スマホやデジカメで撮った写真をPCモニターなどで見るだけなら最高画質なんて必要ないってことです。
もうちょっと突っ込んでお話します。
写真をプリントするときの適正サイズ
スマホやモニター画面で写真を見るだけなら、最大サイズの画質で撮影する必要がないことがわかったところで、こんどは写真をプリントする場合はどうでしょうか。
ところで皆さん、スマホで撮った写真をどれくらいプリントアウトしますでしょうか。
プリントアウトするときは、どのくらいの写真サイズでしょうか。
日本でもっともポピュラーな写真サイズはL判です。
A4サイズはオーソドックスなノートと同じサイズなのでイメージしやすくしました。
A3ノビはポスター等ですが、一般家庭ではほぼ印刷しません。
ちなみにハガキサイズはL判と2L判の中間あたりになります。
自分が主にどのサイズで写真をプリントするかを頭に思い浮かべて、次の表を見て下さい。
以下はEPSONが推奨する「デジタルカメラの画素数ときれいに印刷できる用紙サイズ」です。
L判でプリントするなら約80万画素あれば問題なし。
大きくA4でプリントするなら約400万画素あれば問題なし。
このことから、スマホで撮った写真をプリントアウトする場合でも約200万画素あれば大丈夫ということです。
参考までに2019年の「スマートフォンで撮影した写真のプリント経験」の調査では「プリントしたことがある・47.1%」に対して「プリントしたことがない(できることを知らなかった)・52.9%」となっています。
スマホで撮った写真をプリントしたことがある | 47.1% |
スマホで撮った写真をプリントしたことがない (プリントできることを知らなかった) | 52.9% |
半分以上の人が撮った写真を印刷しないんですね。
まあ、スマホやタブレットでいつでも写真が見れるから、なにか特別な理由でもないかぎり印刷する必要もないですからね。
スマホの写真を大画面テレビで見る
スマホで撮った写真をご家庭の大きなテレビ画面で見ることもあるでしょう。
その場合の画像の粗さなどはどうでしょうか。
スマホで撮った写真を映し出すためのご家庭のテレビ画面はどのサイズですか?
映し出すテレビ画面の各解像度は以下の通りです。
85型 [8K] | 7680 x 4320 | 約3000万画素 |
65型 [4K] | 3840 x 2160 | 約800万画素 |
32型 | 1920 x 1080 | 約200万画素 |
現在、最も普及しているのはフルハイビジョン(フルHD)テレビ、約200万画素の解像度です。
大画面「4K」で約800万画素、それ以上の「8K」は約3000万画素となっています。
スマホで撮った写真をテレビで見る場合、写真はどのくらいの画素数があれば良いかわかりますね。
32型フルHDなら写真は約200万画素あれば十分ということです。
ちなみにパソコンのモニター(1920 x 1080)等は当然これ以下(約130万画素以下)となります。
無駄に高機能すぎるカメラ
鋭い人はもうおわかりですかね。
完全にスマホのカメラはオーバースペックなんです。
人間の肉眼では判別できない写真を撮影できるカメラはつまり、
20色しか見えないハトさんが「ワタクシの最新のカメラは560色再現が可能なんだポ」って言って持ち歩いてるのと同じなんです。
意味ないじゃん、それ意味ないじゃん。
一般人がランチや景色、ペット、子供の写真など、日常的な写真を撮るだけならここまで高スペックなカメラは必要ないのです。
写真の容量だけがただ大きく膨れ上がって、ストレージを圧迫させている状態なんです。
最近は少し落ち着いた感じしますが、ちょっと前まではメーカーの高解像度カメラ(画素数)の競い合いが目立ってました。
写真のキレイさは画素数や容量じゃないンゴ
日本の道路で車が走れる最高速度は120kmなのにトヨタが「時速400kmまで出せる車を作ったよ」と発表したら、今度はホンダが「オレなんて時速600kmで走れる車を開発したぜ」となって、次にマツダが「よっしゃ時速800kmの車だぜどうだコノヤロー」と言えば、日産が「時速1000kmやっちゃえニッサン」いう具合。
こうなると私たちユーザーは遥か後ろに置き去りですわよ。
そんなスペックあっても意味がないんですわよ。
むしろガソリン(ストレージ容量)いっぱい使うだけで迷惑なんですわよ。
高スペックなカメラを買ってオートモードでシャッター押すだけの使い方って、免許持ってないのにクルーザーを買うようなもんですのよ。
でもわかっていても欲しいのが人間よねえ
スマホで撮影時の適切な写真サイズ設定
写真サイズ、ほとんどの機種は初期設定(デフォルト)で最高画質に設定されてます。
そんなデカいサイズは必要ないのに。
では、一般的に適したおすすめサイズはどのサイズを選択したらよいのか。
ズバリ「130万画素」です。
ほとんどの人は130万画素あれば十分なんす
ひと昔前は200万画素でもメール添付すると相手はサイズ大きくて迷惑してたんですけど、最近はメール添付もしないですしね。
ちなみにメール添付する時のおすすめサイズは約30万画素だよ
「A4サイズにプリントすることは絶対ないわ」という人は130万画素に設定をおすすめ。
それ以上の写真サイズに設定しておくのはガソリンの無駄遣い。
ランドセルに絶対使わない教科書やノートを全て詰め込んでさらに時間割に入ってない授業の習字道具と絵具セットと算数セットを持って夏以外もプールバッグをかついで毎日学校行くのと同じ。
意味ないっしょそれ。絶対使わないっしょ。
でも足腰つよくなるだけこっちのがマシか
Googleフォトを使った場合
はじめに「無料制限である1600万画素のままで保存をし続けたら、保存できるのはたった1980枚」と言いましたが、これがまるであてにならない数字だというのはもうわかったと思います。
では実質【Googleフォト】の制限15GBが何枚くらい保存できるのか何年くらいもつのか。
おすすめした約130万画素である[1M]の設定で1日1枚写真を撮った場合、【Googleフォトの15GB】がいっぱいになるまで約2万1429枚撮れて「約59年」もちます。
おすすめした1Mに設定したうえで1日1枚撮っていると59年、2Mだと35年目、4Mで21年目、8Mだと12年目で上限15GBに達します。
もしスマホを初期設定のままで使うと、1日1枚で約12年で上限、1日5枚だと約2年半で上限に達してしまいます。
ひと月に何枚写真を撮るかにもよりますが、平均するとひと月に3~5枚、男性よりも女性の方が多く、年齢は若い世代に多くなる傾向です。
そして動画の存在も忘れてはいけません。
動画は写真よりも容量が大きく、ストレージを圧迫していきます。
ちなみに動画の撮影時間は平均するとひと月約7分です。
自分がどれくらい写真を撮るタイプかは、自分のスマホで過去の写真を見ればすぐわかるはずです。
Amazonプライム会員なら無制限保存
普段、Amazonを利用しているならプライム会員の「Amazon Photos」がおすすめです。
「Amazonプライム会員」なら写真を無制限に保存することができます。
Googleフォトは【15GBを超えて使う場合は100GBまで月額250円】ですが、Amazonで買い物する人や家族がいる人は「Amazonプライム会員の月額500円」の方が結果的に安くなるんです。
アマゾンフォトは最大5名までの家族や友人が撮った写真をまとめたり、写真をキーワードで検索したりもできるので、「Amazonプライム会員」の人は絶対にこっちのが得。
家族5人なら一人100円の計算で、しかも写真保存無制限ですから。
その他にも「Amazonプライム会員」は様々な特典があります。
アマゾンを使うなら「Amazonプライム会員」に加入しておけば写真の管理も心配ないですね。
iPhoneユーザーは?
iPhone の人は【iCloud ストレージ】を使っていると思うのですがこちらは無料上限が5GB。
しかもiPhoneのカメラは設定で写真の解像度を設定できない仕様です。
iPhone からもGoogleフォトやプライム会員の「Amazon Photos」が使えるので上手に利用すると良いと思います。
新たにgoogleアカウントを作る(複数管理)
上限までいったらまた新しいGoogleアカウントを作ればいいんじゃない?
はい、その通り。
Googleフォトの容量15GBを食い尽くしたら、また新たにGoogleアカウントを作って乗り換えるのもひとつの方法です。
乗り換えるといっても、今まで使っていたアカウントを抹消する必要もないので残しておきます。
Googleは1人で複数アカウントを作ることを禁止していませんし、プライベート用と仕事用などのアカウント使い分けも簡単にできるようにしてくれています。
ただ、以前のアカウントに入っている写真を見る時は、以前のアカウントにログインする必要がありますけどね。
まとめ
先日【Googleフォト】の素晴らしさを世の中の忙しいママさんたちに知って頂こうと、一生懸命に書いた紹介記事。
「無料で無制限が素晴らしい」と絶賛しながら書いたのに、その直後にグーグル様からまさかのメール。
今までGoogleフォト無料だったけど2021年5月末で無制限やめるからヨロシクぅ!
・・・・終わるからこそ次が始まるんだと僕は思っています
そこで気持ちを切り替えて「15GB制限て実際はどのていどなの?」を調べてみることにしたんですけど、なんかそれほどでもない結果がでて安心したので、その内容と対策をご紹介しました。
スマホ撮影する写真サイズを見直しするだけで、Googleフォトの15GBでも結構イケちゃいます。
130万画素の【1M】(1280×1024)で1日1枚なら15GBもあれば約59年間大丈夫です。
アマゾンで買い物する人は「Amazonプライム会員」を利用すれば無限に写真保存できます。
本当に必要なものだけ取り入れること。
それが一番欲しいものを手に入れる術なんです。
なにもかも欲張って取り入れてたら、引き出しがいっぱいになるから、いざというときに大事なものが入らんのです。
シンプルにすると幸せや運が寄ってきまっせ
シンプルさはすべてのエレガンスの鍵。
ココ・シャネル(ファッション デザイナー)
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