ママが理解すると楽になる0歳の赤ちゃんの脳
「なんで泣いてるのかわからない」
お腹も空いてない・オムツも汚れてない・眠いわけじゃない。
それなのに機嫌が悪く泣き続ける赤ちゃんに、どう接したらよいかわからない。
そんなときは不安になりますよね。
自分の子供の気持ちをわかってあげられないことでイライラしたり罪悪感感じたり。
一生懸命がんばってるママほど悩み、鬱っぽくなったりします。
これが初めての新米ママならなおさらのこと。
でも心配しないで大丈夫よ。
0歳の赤ちゃんには【原因不明で泣く時期が8回】あることがわかっているんです。
これを知れば子育ての悩みはグーンと減るよ
生まれたばかりの赤ちゃんは1歳になるまでの1年間に手が付けられない危険な時期が8回あります。
0歳は1年の間で原因不明で泣く時期が8回
突然、満たされてるはずの赤ちゃんがどうあやしても泣き止まず、扱いにくい不機嫌な時期に差し掛かったら、それは「成長」のお知らせです。
赤ちゃんは生まれてから1年の間で自分に訪れた急激な変化に驚いて泣く時期が約8回あることが研究結果でわかっています。
そしてその「扱いにくい時期」はある程度予想でき、そう長く続かないことを知ってください。
「扱いにくい時期」は「成長の時期」なのです。
赤ちゃんは自分の急成長にビックリする
0歳から1歳までの1年間は私たちが感じている普通の1年と全然違います。
赤ちゃんはこの1年間を使って様々な体験をしながら急成長しているんですが、赤ちゃんがその変化に対応しきれずパニックを起こしている、という感じです。
自分の急激な成長スピードに自分が驚いてしまうんですよね。
生まれた瞬間から急成長、イメージしやすいように例をいくつかご紹介します。
突然の肺呼吸
生まれて一番初めに訪れる変化は呼吸法です。
ママのお腹にいるときはへその緒から酸素を取り入れてるけど、生まれた直後から産声とともに肺呼吸に切り替わります。
体に酸素を取り入れる方法が、ブレーカー切り替えるように短時間で突然切り替わるんだからビックリするよね。
空気が冷たいことも知らなかったし、口や喉、肺に冷たい酸素が入ってくるのも初めてなんだもん。
オタマジャクシだってえら呼吸から肺呼吸に切り替えるのにもっと時間かけてるよ。
眼が・・・・見えるっ!
赤ちゃんは初め、目がまともに見えません。
明かりだけぼやっと見えてたり、ピントを合わせられなかったり、色を識別できなかったりね。
それがある日、朝起きたら見える色が増えてる。
またある日、お昼寝から目覚めたら数メートル先が見えてる。
これも驚きますね。
もし私たちが朝、目覚めたらいきなり透視ができるようになってたら驚くでしょ?
ドラマ見ててもみんな裸だったら、心臓バクバクしちゃって落ち着いて見られないっしょ?
それならまだよくて、どんどん進行していってレントゲン写真みたいに見えちゃったら、もうどうしていいかわからないで泣くでしょ?こんな感じなんです。
例えが不純だよ
体重の変化
生まれた赤ちゃんは生後2ヵ月で体重が約2倍になります。
たったの2ヵ月間で自分の体重が2倍になるって想像できますか?
たった2ヵ月で体重が2倍になったら動けるわけないでしょ。泣くっしょ。
「今58キロか。もっと体力つけるために63キロくらいまで増やしたいな」
そう思って2ヵ月・・・
「あ、116キロなっちゃった」
みたいな。
手があることも知らない
「なにこれ。裏、どうなってるの?」
そう思ったら私たちはその物をひっくり返して裏を見ますよね。
でも赤ちゃんはできない。
だって自分の手を動かす筋力どころか、自分に手があることも赤ちゃんはまだ知らないんです。
私たちがある日、背中にもう2本腕が生えてきたらビックリでしょ?
「あ?なにこれ?え?!えーーー!!どうしよーーーーー!!」
てなるでしょ?
赤ちゃんもある日、自分の手を発見して驚くんです。
大きな変化 = 急成長
この他にも赤ちゃんにとって世界がひっくりかえる出来事が0歳の1年間には詰まっています。
この大きな変化を経験するときにとてつもない不安に襲われ、ママのお腹に戻りたいと子宮回帰する。
この現象が新生児~11か月の約1年で合計8回あることがわかっています。
成長しているサイン
赤ちゃんによって傾向はばらつきますが、成長を始めたサインは以下のような現象がみられます。
何もかも満たされているはずなのに、不機嫌で手の付けられない時期が訪れたらそれは成長のサインかもしれません。
パープルクライング
この手の付けられない時期を「パープルクライング」と呼びます。
パープルクライングのパープル(PURPLE)は赤ちゃんの特徴を示す頭文字からきています。
- (P)Peak of Crying (泣きのピーク)
- (U)Unexpected (予測できない)
- (R)Resists soothing (なだめにくい)
- (P)Pain-like face (痛そうな表情)
- (L)Long lasting (長く泣く)
- (E)Evening (夕方から夜にかけて)
近年では「メンタルリープ」
この「パープルクライング」ですが、2015年以降の日本では【メンタルリープ】と言う名が知られるようになりました。
【パープルクライング】と【メンタルリープ】の違いは研究された年代と博士が違うだけ。
それ以外はほぼ同じ内容です。
実際の体験談
うちの子も例外ではありませんでした。
よく笑うなあと思ったら、翌日から泣いてばかり。
よくおしゃべりするようになったと思ったら、翌週からは黙ってぼーっとしてたり。
手がかからないようになったと思ったら、唐突に気難しくなったり。
オムツ交換時にわざとパパを狙って発射してきたり。
それ関係なくね?
そして、その時期を過ぎると決まって大きな成長が見られました。
突然、長時間寝るようになったり、指しゃぶりを始めたり、いきなり「ママ・パパ」と言いだしたり。
その成長はまるで「脱皮完了しました!」と言っているような感じですよ。
赤ちゃんの泣き声がストレスな場合の対策
どうしても泣き声が耳を付くときは、耳栓がおすすめです。
ティッシュをくるくるっとしたら自分の耳に入れるだけで、赤ちゃんの泣き声のボリュームを抑えることができます。
研究でも乳児の泣き声は母親にとって必要かつ有用な情報である一方で、育児ストレスを引き起こす原因になり得ることが実証されています。
私もティッシュで耳栓、けっこうやりましたよ。
全く聞こえないようにはしないでね
理解すると「悩み」が「楽しみ」にかわる
赤ちゃんの機嫌の悪い日が続く。
どんなにあやしても泣き止まない、昼寝してないのに夜の寝つきも悪い。
お腹空いてる時間なのにミルクを飲まない。
身体に異常も見られない。
何も知らないと「なんで泣く?どうして泣き止まない?」と不安で悩みますが、「0歳」を理解していると「お?成長の時期に入ったな」と堂々と受け入れられるようになります。
こんな時期は「泣き止ませる方法は何かないか」と焦らないで大丈夫。
リラックスしていつも通りに赤ちゃんに愛を注ぎながら、
「いま成長しているんだねえ。今度はどんな成長を見せてくれるのかなあ」
「大丈夫よお、目が見えたらゴリラがいたからビックリ?これパパよぉ」
こんな感じで声かけしながら、次の成長を楽しみにこの「嵐」が過ぎ去るのを待ちましょう。
嵐が去った後に、虹のかかった美しい空が、どうか皆さんの前に広がりますよう。明けない夜はないと信じて。
公私混同
パパは全面的にママを支援して
この記事を読んでいるパパさん。
いつまでも彼氏気分じゃママが困ります。
ママが困ればやがて自分が困る運命にあります。
どうかママを全面的に支援してください。
なんなら「ママの仕事を全て俺がやってやる」という気持ちでお願いします。
子供はすぐ大きくなっちゃいますよ。
ミルクをあげるのも、オムツ交換するのも、軽々と抱っこするのも、今しかできません。
この貴重な体験をする時期を逃したらもったいない。
それに生後11ヵ月までのこの1年はママにとって本当に忙しい1年です。
ずっと赤ちゃんと一緒にいるって想像以上に大変なことなんです。
甘っちょろい男は「仕事で疲れてるんだ。ずっと家にいる方が楽だろ」なんて考えてたりするけど、家と会社(仕事)の2つの領域があるだけでどんなに楽なことか。
ママにはその領域が1つしかないのですよ。
しかも休憩時間も睡眠時間も赤ちゃんの気分次第なので予定なんて狂って当たり前。
ワンオペ育児は食事さえも最後まで落ち着いて食べ終えることが出来ず、お風呂やトイレも制限有りで済ませる必要があるんです。
「あなたは育児に手を出さないで仕事に集中して」というママならそれでけっこうだけど、そうじゃないならパパだって最前線で育児に参加しましょう。
母乳以外のことなら全てパパができます。
「ミルク」も「お風呂」も「寝かしつけ」も「オムツ交換」もなんだってできます。
その方が楽しさ2倍で苦労は半分でしょう?
キミ、自分の【乳】を飲ませようとしてたもんね
くやしいからね
あくまでボスはママ
ひとつだけ心得てほしいことがあります。
先ほど【パパも最前線で育児】と言いましたが、育児に関してもしも意見の対立があった場合はママを尊重した方がいいです。
育児のボスはママ。
母性愛に勝るものはありませんのでね。
ママに自由時間を
さあ、時間を作って赤ちゃんを抱っこ紐で体にくくり付けたらママに一言、
「ママは家で休んでていいよ」
と言い残して広い公園にお散歩でも行こう。
ママもパパも赤ちゃんもハッピーになるよ。
パパ業のスキルをぐっと上げたいならこちら。
まとめ
赤ちゃんは0歳の1年間で「扱いにくい時期」は8回訪れます。
このことを理解していれば悩む必要はありませんね。
うちの子は・・・
- すぐかんしゃくをおこす
- グズりがひどい
- 寝つきが悪い
- 人見知りがひどい
- 好き嫌いが激しい
これ、もしかしたらただの成長期(パープルクライング・メンタルリープ)かもしれませんよ。
一時的なことにレッテルを貼るのはもったいないです。
もっと詳しく知りたい人、興味がある人はこちらの本をおすすめします。
世界で45万部以上売れているベストセラーの育児書。
新米ママの全員に知ってもらいたいことが詰まっています。
親である自分が安心するだけでなく、子供もきっと安心して成長することができます。
0歳児の心の秘密がわかる本
赤ちゃんて、どうして泣きやんでくれないの?
子供は常に、3つのことを大人に教えることができます。理由なしに幸せでいること。何かでいつも忙しいこと。自分の望むことを、全力で要求する方法を知っていることの3つです。
パウロ・コエーリョ(作詞家)
コメント