0歳から3歳までの寝かしつけ方

いいかげんに寝てくれよお・・・
子供の寝かしつけで、なかなか寝てくれないとイライラしますよね。
とくに昼夜の区別がまだつかない「0歳児」や、イヤイヤ期と言われる「2歳児」は苦労します。
こっちだってやることたくさんあるのに、何時間も寝かしつけに時間を取られて台無し。
おまけに自分までウトウトと寝てしまい、スケジュール狂いまくり。
よくわかります。
子供の寝かしつけに苦労されている親御さんに、何か小さなヒントでも見つかればいいなと思って、経験者でもある私から個人的なアドバイスを送ります。
子供の寝かしつけのカギ

子供の寝かしつけ問題、これを解くカギは「どうやって寝かしつけするか」ではなく、それ以外の部分にあります。
「絵本を読んであげると良いよ」とか「こうやるとすぐ寝るよ」とか、アドバイスはいくらでもあるのですが、大前提として最も大事なのは「子供の体がそのタイミングで睡眠を必要としているかどうか」です。
簡単に言うと人間も動物ですから「眠くなければ寝ない、眠ければ寝る」ということ。
複雑な大人と違って子供の脳はまだ未熟なので、眠いはずだけど「考え事で寝れない」みたいなことはほぼありません。
夜に子供がなかなか寝ない場合は、時間を巻き戻して過去に注目してみてください。
朝は何時に目覚めたか。
お昼寝は何時から何時まで、どのくらいしたか。
もっとさかのぼると、昨夜は何時に寝て何時間の睡眠をとっていたか。
さらには、その日どれくらい体力や頭の体操をしていて、疲労はどのくらいか。
人間の体は睡眠をとらずに生きていけません。
「うちの子は寝つきが悪い」と思う前に、そのタイミングで睡眠が必要になっているのかをよく観察してみてください。
昼寝の質を見直す

0歳児の場合
0歳の赤ちゃんはまだ昼と夜の区別もつきません。
下の方で詳しく説明していますが、まず昼夜の区別を経験させるために昼は明るく賑やかに、夜は暗く静かにしましょう。
家庭全体の生活リズムを乱さないようにするのがコツです。
起きる時間、寝る時間、食事の時間、散歩の時間・・・。
毎日決まった時間帯に同じ行動をすることで生活リズムが赤ちゃんに浸透していきます。
2歳児以降は
2歳になったら昼寝の量をよく観察しておいてください。
昼寝を短縮するタイミングがこの頃から始まってくるので、夜の寝つき具合を見て決めます。
もし寝つきが悪くて夜の寝かしつけに30分以上かかるなら、昼寝が長い可能性あります。
目安は2歳半を過ぎたら昼寝はなるべく30分以内で切り上げるようにします。
3歳近くになったらなるべく昼寝はさせないようにする。

急にじゃなく、少しづつね。
昼寝の起こし方もなるべく自然に。
眠くてぐずる場合は睡眠を必要としているので寝かせます。
ただ夜の睡眠が減るので、それを考慮しておきましょう。
「夜に何時から何時まで寝てほしいのか」
「昼寝は何時から何時まで寝てほしいのか」
家庭によって都合があるので、理想に少しづつ近づけてリズムを整えます。
もし昼寝をさせすぎちゃった場合は、その後に公園などへ連れて行って体をよく動かさせます。
「一緒に競争しよう」とか「ブランコやろう」とかなんでも良いので、とにかく運動させましょう。
幼稚園や保育園では、昼寝の時間をたっぷりとらせるところもありますが、可能なら「夜の寝つきが悪いのでお昼寝を減らしたい、無くても良い」という相談をしてみましょう。
お昼寝がない年長さんと同じようなスケジュールが理想です。
(保育士さんは大変かもしれないけど、子供の成長を助けるプロなのでわかってくれる…といいのですが)
部屋の明るさや音を見直す

部屋の「明るさ」と「音」はいかがでしょう。
人間は夜行性動物と違って暗闇が見えない昼行性動物なので、昼間に行動をして夜は寝る生き物です。
大人社会ではいろいろな人がいますが、小さな子供は「本来あるべき人間の性質」で生きています。
つまり、「明るく賑やかなときは行動、暗く静かなときは寝る」ということ。
昼間は明るくて賑やか
朝はカーテンを開けて光を取り入れるようにします。
昼寝でも部屋は暗くせず、木陰程度の明るさを確保しておく。
よく子供が昼寝してるから「静かにしてほしい」「部屋を暗くしてあげたい」という方いますが、実は逆です。
昼間なら子供が昼寝していようが普通に掃除機の音もOKですし、カーテンを閉めて部屋を暗くする必要もありません。
子供が昼寝しているからといって、家事を止めて夜のように静かにする必要ないんです。
本当に必要としている睡眠ならば、明るく騒音のある中でも眠くなって寝ます。
もし寝ないようなら「今は睡眠を必要としていないんだな」と気楽に考えましょう。

無理して寝かせても後で変になるだけよ
夜は暗くて静か
夜は徐々に明かりを下げていき、寝るときには部屋を暗くすること。
スマホやテレビの明かりや音も消しましょう。

夜の寝かしつけ時は「ろうそくの灯」ほどの常夜灯か、できれば真っ暗が理想です。
電気が無かったころの原始時代の生活をイメージしてください。
こうして子供の「体内リズム時計」を正常に保てるようにします。
私たちはもう大人ですからある程度コントロールできるんですけど、小さな子供は体内時計がすぐ乱されてしまいます。
現在では科学のおかげで24時間ずっと賑やかなので、その環境を子供に与えていれば「本来あるべき人間の性質」が混乱して当然なのです。
照明の自動化がおすすめです。部屋の電気がタイマーで点くと便利ですよ。
こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
【早寝早起きするために照明を自動化する】
適度に体を動かさせること

1日中ずっと家にいることが多いなら、外へ出る習慣をつけてみましょう。
1時間でも30分でもいいので、公園やお散歩に「足で歩いて」行きましょう。
ポジティブに考えれば2歳児くらいなんて簡単ですよ。
安全な公園に連れて行って少し離れたところから「あー!なんだこれー!」って言えば走って近づいてくるので、この繰り返し。

あ~!なんだこれ~!

ばぶ?んなんなんなんだんだんだぁあだあ あんまままま

あれ~!こんどはこっちに~!大きなアリさんがぁ~~!

むふ?!んまんまんまあああだっだっだっだっだああ
何回か繰り返してれば30分経つ頃には300メートル走を走らせたようなものです。
安全な公園でどんどん走らせます。
転んでも大騒ぎしないで大人が落ち着いてれば、子供は勝手に起き上がります。
転ばないことを教えるより、転んでも自分の力で起き上がる力があることを教えましょう。
転ばないように教えるのではなく 転んでも起き上がれることを教える
0歳~18歳 子供の理想の睡眠時間

米国睡眠医学会が発表している子どもの理想の睡眠時間は、昼寝も含めて2歳だと11~14時間、3歳は10~13時間です。
子供の理想の睡眠時間(昼寝の時間も含む)
4ヵ月~12か月 | 12~16時間 |
1~2歳 | 11~14時間 |
3~5歳 | 10~13時間 |
6~12歳 | 9~12時間 |
13~18歳 | 8~10時間 |
米国睡眠医学会は、「理想の睡眠時間確保は、注意力、行動、学習、記憶、情動のコントロールが改善し、精神面、身体的に健康状態が良くなる」と示されています。
厚生労働省の発表でも、睡眠の時間帯が日によってばらばらだったり、就寝時間や起床時間が遅い子どもほど、学業成績の低さと関係していることが示されています。
睡眠は人生に大きく影響をおよぼすんですね。
子供の年齢と照らし合わせて、理想の睡眠時間がどれくらいかの目安としてください。
睡眠時間のメモを取るのもおすすめです。
カレンダーでもどこでも良いので、夜と昼の睡眠時間を記録すると、少しづつリズムがつかめてきますよ。
催眠術をかける

やり方はこうです。
「あなたはだんだん眠くなる~」

真面目にやってくれ

・・・・・・・・・・・・。
・・・・。
催眠術というか、暗示をかけるのです。
子供は一番身近な大人にさまざまな影響を受けていきます。
親が「この子は寝つきが良くてすぐ寝る子なのよ」と誰かに言うのを子供が聞いていると、「ボクってそういう子なんだ」と考えて自分を形成していきます。
度々こういう場面を子どもが経験していると「ボクは寝るときにすぐ寝れる」というポジティブな自己暗示によって、わけのわからない自信につながり、だんだん良い方向へ向いて良い結果がでてきます。
これを「ピグマリオン効果」といいます。
まとめ

子供に「早く寝なさい」と言うばかりでは改善することが難しいです。
「早く寝られる」環境づくりを大人が心がけてみましょう。
- 朝はカーテンを開けて明るくする
- 昼寝は木漏れ日程度の明かりを確保する
- 夜はなるべく暗くする
- 昼間はBGMや生活音で賑やか
- 夜はなるべく静寂に
- 昼寝は長すぎないこと
- 2歳後半に入ったら無くてもよい
- 理想の睡眠時間を確保すること(昼寝含む)
4ヵ月~12か月 | 12~16時間 |
1~2歳 | 11~14時間 |
3~5歳 | 10~13時間 |
6~12歳 | 9~12時間 |
13~18歳 | 8~10時間 |
- 睡眠時間のメモをとること
子供に「自分は寝つきが良いタイプ」という自己暗示を生じさせる
言葉で言うのは簡単ですが、実際は難しいですよね。
でも、言葉より大切なもの、ここにはあるから。
これがずっと続くわけじゃないので、この「今」をポジティブに考えて子供の成長を楽しみながらいきましょう。
根を変えなければ、果実を変えることはできない。
スティーブン・R・コヴィー(作家・経営コンサルタント)
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