「どうして毎日歯磨きをしてるのに虫歯になるんだろう」
私も以前はずっと不思議に思っていました。
ミュータンス菌(虫歯菌)の存在は知っていたので、毎日、朝晩歯磨きをするように心がけていたのに、それでも虫歯になってしまう。
「そういう体質なんだな」
子供の頃からずっと悩んで、諦めていたのですが、
それが今では虫歯にならなくなったんです。
どうやって虫歯にならないようにしているのかを簡単に紹介します。
子供の頃はたんに歯磨きがキライなだけだったでしょ
虫歯体質の私が虫歯にならなくなった理由
簡単に言ってしまうと「夜寝る前はていねいに歯磨きをする」これだけです。
ただこの中に大事なポイントが2つあります。
「こんなの当たり前じゃん」
と思うでしょうけど、私も以前はそう思っていました。
でも「何か」が違うから虫歯になっていたんです。
その「何か」を解くカギは「歯垢」です。
では細かく説明していきます。
寝る前に磨く
夜寝る人は「夜寝る前に磨く」ように、朝寝る人は「朝寝る前に磨く」ようにすること。
虫歯は寝ているときに進行していきます。
だから寝る前に磨いて、虫歯になる汚れを口の中から綺麗に取り除いておくことが大事なんです。
ていねいに磨く
虫歯になっていた当時、「ていねいに磨く」ということが、具体的にどういうことかを知りませんでした。
よく「時間をかけて丁寧に」とか専門家は言われてますが、時間をかけて磨いてるのに私は虫歯になっていくんですから、わけがわからなかったんですよ。
要するに「歯垢を残したらアウト」なわけです。
歯の一本一本を意識して、歯垢を残したら虫歯になると思って磨きましょう。
朝は「普通の歯ブラシ」 夜は「電動歯ブラシ」
朝は丁寧に時間をかけて磨く暇もないので、ちょちょいと「普通の歯ブラシ」を使います。
夜の寝る前は完璧に歯垢を落とすため、5分~10分くらい時間をかけて「電動歯ブラシ」を使っています。
歯磨きは「歯ブラシ」だけでは不十分
当時、「歯ブラシ」だけでていねいに磨いていたのが間違いでした。
「歯ブラシ」の他に「歯間ブラシ」と「デンタルフロス」が必要です。
歯間ブラシ
「歯間ブラシ」は歯と歯の根元の隙間を磨く道具です。
100均でも売っています。
歯ブラシで丁寧に磨いた後でも、「歯間ブラシ」を使ってみると歯垢(プラーク)がきっちり取れます。
デンタルフロス
歯と歯の間を磨く「糸ようじ」ですね。これも100均で売っています。
50本入りホルダータイプとか、糸だけのロールタイプとか、種類があるけど自分が使いやすいタイプでいいでしょう。
私はホルダータイプを使っています。
これらの道具を、歯ブラシで丁寧に歯磨きした後で使ってみて下さい。
すると歯垢がまだ残っていたことに気が付くはずです。
この歯垢が寝ている間に虫歯や歯周病を引き起こしていたんですね。
舌と上あごを磨く
歯磨きが終わったら最終仕上げ、「舌」と「上あご」を磨きます。
この「舌と上あご磨き」は、めっちゃくちゃ大事です。
歯磨きを完璧にしても、舌と上あごに細菌を残して置いたら意味が無いんです。
舌の「舌苔(ぜったい)」
舌をよく見ると白くコケ状のようになっているのが分かります。
この「舌苔(ゼッタイ)」には、食べかすや虫歯の原因となる細菌が染み込んだままとなっています。
おまけに口臭の元にもなっています。
ライオン株式会社によると舌苔の除去をしている人の割合は「している(37%)」に対して「していない(57%)」だったそうです。
歯磨きの最後に必ず、歯ブラシで舌を丁寧にブラッシングして舌苔を落としましょう。
上あご
舌をブラッシングした後は「上あご」も同時にブラッシング。
舌と上あごをセットで磨く癖をつけていつもキレイにしましょう。
1日3回よりも1日1回をていねいに
歯垢が虫歯を引き起こすために必要な時間が24時間と言われています。
ですから24時間以内に1回だけ完璧に歯磨きして歯垢を除去すれば良いことになります。
つまり1日3回歯磨きしても虫歯になる人は、3回の歯磨きでも完璧に歯垢を取り除けていないということです。
私は1日2回朝晩磨いているのですが、朝はそこまでていねいに磨いていません。
ただ磨かないで外で人に会うのは気が引けるので、3分以内で歯ブラシと歯間ブラシを使って簡単に磨いて行きます。
リステリンでお口のトラブル予防
私はこのリステリンを口内炎の予防で使っていますが、虫歯や歯周病、口臭などの予防にも効きくので超おすすめです。
歯周病は世界一感染者の多い病気
ギネスブックによると歯周病は世界一多い病気とされているようで、以下のように紹介されています。
全世界で最も患者が多い病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に犯されていない人間は数えるほどしかいない
ギネス世界記録
日本人も例外ではなく、虫歯(歯周病)は最も感染者が多い感染症といわれています。
1位は「虫歯」で、2位は「痔」らしい
「そのふたつ」を持ってるなんて欲張りだったんだね
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歯磨きをすると歯茎から出血する人
いつまで経っても毎回血が出る人は、歯と歯茎の間に歯垢が入り込んでいて、自分ではもう取れませんので、歯医者さんへいって治してもらうしか方法がないです。
私がそうでした。
「歯磨きは血が出るもの」だと思っていたんですが大間違いでした。
歯医者さんで治療を受けた後は、歯磨きで出血することは全くなくなりました。
虫歯のない親の子は虫歯がない
虫歯菌(ミュータンス菌)は人に感染します。
もう今では常識となっているこの知識も昔は浸透していませんでした。
だから食べ物の口移しや直箸で親から子へ虫歯菌を感染させていたんです。
2014年11月26日「薬事・食品衛生審議会 要指導・一般用医薬品部会」の議事録にもこのような記録が残されています。
45年以上前からフッ化物洗口の集団応用を行ってきました。その結果はどうかというと、極めて優れたう蝕予防の効果を認めたため、その後も継続をされていて、当時小学生であった人たちが親になり、その子供たちも全く虫歯がないという結果でした。
厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 要指導・一般用医薬品部会 議事録
つまり、一般の人々のほとんどの人は虫歯菌が体内に入り込んでいて、「そうとう気を付けないとすぐ虫歯になるよ」ってことなんです。
虫歯は癌になる確率も4.4倍高い
愛知県がんセンターでは、虫歯の本数が多い人ほど癌に侵されていることがわかったそうです。
頭頚部癌(舌癌、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌)にかかるリスクは3倍。
食道がんに関しては4.4倍も高いという調査結果に驚きです。
このことから虫歯予防が癌予防にもつながることがわかります。
新型コロナウイルスやインフルエンザ感染しやすい
「日本歯科医師会」では、歯磨きをすることでインフルエンザウイルスに感染するリスクが激減するという報告があります。
歯周病菌がウイルスの酵素を活性化させ、のどの細胞の中に入りやすくることでインフルエンザに感染する
日本歯科医師会
「奈良県歯科医師会」では介護施設で歯科衛生士が高齢者に歯磨きや舌磨きの指導を実施したところ、インフルエンザ発生率が10分の1に激減したという報告もあります。
この予防法は、現在、世界流行している新型コロナウイルス感染症に対しても同様に「歯磨きは新型コロナウイルス感染予防に有効である」とされています。
口の中が汚れいているとウイルスが増殖しやすくなり、細胞に入りやすいことで重症化の恐れもあるといいます。
まとめ
歯ブラシだけで丁寧に時間をかけて歯磨きしても、歯垢を完璧に除去できません。
- 歯間ブラシ
- デンタルフロス(糸ようじ)
この2つの武器を使うことで、虫歯の原因となる歯垢を完璧に落とすことができます。
ついでにリステリンを使えばもっと安心です。
面倒くさいですけどね。
でも虫歯になって歯医者行く方がお金も時間もかかってもっと面倒くさいです。
ついでに痛いし息もクサいです。
虫歯予防しましょう。
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