ドライブレコーダーが録画できなくなった原因は内蔵電池の寿命
ドライブレコーダーが普及しだしてから数年が経ちました。
「最近ドライブレコーダーをチェックしてみたら録画されてなかった」なんてトラブルもよくききます。
これでは事故にあった時や、あおり運転の被害にあった時などに困りますよね。
ネットで調べるとほとんどの場合が「SDカードによる不具合」という結果を得ることができます。
そこでSDカードを初期化したり、新品のSDカードに取り換えたりするが、数日後に録画されてるか調べると結局また録画されていない。
この場合、原因はSDカードじゃありません。
ドライブレコーダーが録画できない
ドライブレコーダーが正常な録画をしなくなった理由。
ドラレコの中にある電池「内蔵バッテリー」の寿命が尽きたのが原因です。
ドラレコには内蔵バッテリーが備わっているものが多く、車のエンジンがかかっていなくても内蔵バッテリーから電源供給される仕組みになっています。
内蔵バッテリーの寿命がきたドラレコの挙動
さて、この内蔵バッテリーの寿命がきたドラレコが、どのような挙動に至るかをご紹介。
まず「日付が狂う」です。
狂うと言っても日時が進んだり遅れたりするのではなく、ドラレコが製造された年にリセットされてしまいます。
日時を正しく設定し直しても内蔵バッテリーが寿命を迎えてるので、エンジンをきると電源供給ができなくなり、毎回リセットされてしまうんですね。
ドライブレコーダーを買い替えました。
— フロロ (@CD5RA) March 10, 2019
前のは何日かエンジンをかけなかったら、内蔵バッテリーの充電切れで日時がリセットされて面倒だった。
今度はGPSつきを買ったので、自動で日時を合わせてくれる。 pic.twitter.com/YRioKPlJtW
僕の車のドラレコ、5000円くらいでしたが、内蔵バッテリーが弱ってきて、3日くらい放置すると時計が2016/01/01にリセットされちゃいます。
— 阮冥@八 (@May_kf) December 27, 2019
録画データは録画された日時の古い物から消されていくので、リセット前のデータしか残らず、新しいはどんどん消されてしまいます。
ドラレコの映像録画は古いものから上書きする仕組みなので、エンジンをかけて走り出すと、ずっと始めのデータだけで録画と上書きを繰り返すようになります。
意味わかるかなあ
わからないかもね、キミの説明がへたくそだから
その結果、SDカードの中を確認すると、直前の映像だけ録画されていて、でもその映像の日付は一番古い日付で、それ以外の映像は日付設定してエンジンを切るまで録画していた映像、という現象が起こります。
エンジンかけずに放置する日数が多ければそれだけドラレコの内蔵バッテリーが持たず、日時がリセットされます。
始めの頃は1~2週間放置でリセットされていたものが、バッテリー寿命が徐々に短くなり、最終的に1日たらずでリセットされるようになります。
意味わからないだろうなあ
わからないよ、キミの説明へただもん
・・・・。
とにかく、ドラレコの内蔵バッテリーの寿命がくると、日付リセットされてしまうので、正常に映像録画ができなくなるのです。
対策その1 エンジンかけたら日時を再設定する
車に乗ってエンジンをかける度にドラレコの日時を確認します。
日時が狂っている場合は日時の再設定をしてから車の運転をしましょう。
毎回?コレ毎回やるの?
毎回です。
ですので、対策その1は現実的じゃないです
買い物行くときも、買い物終わって帰るときも、エンジンかけたらチェックするんですが、これは現実的じゃないですよね。
「対策その1」は、完全対策するまでの短期間のみって感じに留めておきましょう。
対策その2 内蔵バッテリーの交換
ドライブレコーダーの中に入っている内蔵バッテリーを新しいバッテリーに交換をします。
私はコレやりましたが、女性や細かい作業が苦手な人は難しいかもしれません。
最悪、ドラレコを壊す可能性もあります。
でも、どのみち内蔵バッテリーの寿命を迎えたドラレコは、そのままじゃ使えないので一か八かやってみるのもいいでしょう。
まずはドラレコを分解して中に入っているバッテリーを調べます。
そのバッテリーのサイズや容量に近いものを、ネットで探して購入します。
私はアマゾンで「たぶんコレなら大丈夫かな?」と思うものを購入しました。
ドローン用のバッテリーです。
ドラレコを分解してバッテリーを入れ替え、ハンダゴテを使って線を接続しました。
分解したドラレコを元に戻すと、見事に復活。
しかし、ひとつだけ不具合発生。
以前まではエンジンかけると、ドラレコが「ピロリン♪」と音が鳴っていたんだけど、その音がしなくなった。
どうやらドラレコのスピーカーを壊したようでした。
でも録画された映像をPCで確認してみると、音は録音されていたので、マイク部分は使えてることがわかりました。
とりあえず800円(バッテリー代)で寿命を2年くらい延ばした感じです。
対策その3 ドラレコの買い替え
最終的にはこの「対策その3」に辿り着くと思います。
ドラレコの買い替えです。
このページを見ている方はGPS未対応のドラレコを使っているはずなので、次に買うドラレコはGPS対応のタイプを選ぶようにしましょう。
GPS対応のドラレコは、日時が自動設定されます。
つまり、「GPS対応ドラレコは時間が狂うことがない」ので前述した問題が起こりません。
GPS対応は値段も少し高いですけど、2年(内蔵バッテリーの寿命)おきにドラレコを買い替えるより全然マシですよね。
おすすめはGPS対応ドラレコを買うこと
私が初めてドラレコを買うとき、「GPSなんてドラレコに必要ない」「とりあえず映像だけ録画されればよい」と思って安いのを買ったんですけど、これ失敗でした。
今考えるとGPSは必須でした。
GPSが付いてないドラレコだと、度々チェックしないと日時がズレていくし、知らぬ間にバッテリー寿命がきてリセットされて、いざというときに「録画されてないじゃん」という結果になります。
寿命がきたドラレコの内蔵バッテリーを交換してもまたすぐ寿命が来ます。
おまけに非公式な方法で自己責任の修理ですから、リスクもともないます。
いっその事、GPS内蔵ドラレコに買い替えてしまうことをおすすめします。
私は「やってみたい欲」でバッテリー交換したけど、次はない
GPS内蔵は地図情報の記録や、スピードがどのくらい出ているかなどの速度記録というメリットがありますが、そんなものはどうでもよく、なによりのメリットは「日時自動設定」なんですよね。
私なら上で紹介したドラレコのどれかを買います。
前後2カメラが理想ですけど少し高くなるので、前面カメラのノーマルタイプを買って、古いドラレコを後ろ向きに付けるのも良いですね。
まとめ
ドラレコつけてるから安心だと思ったら、事故にあってドラレコが機能していなかった、録画されてなかった、そんなトラブルがけっこう増えています。
- ドラレコの映像を久々にチェックしたら全く録画されてない。
- 事故時の映像が録画されていなかった。
- SDカードをフォーマットしても新品にしても改善されない。
- 日時がリセットされる、過去に戻る。
これらの原因はドラレコの内蔵バッテリーの寿命です。
いざというときは、突然に起こります。
早めに、内蔵バッテリーの交換、もしくはGPS内蔵ドラレコに買い替えて備えましょう。
武士はいざという時には飽食はしない。しかしまた空腹で大切な事に取り掛かることもない。
森鷗外(小説家)
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