駄菓子屋のおばちゃんはお金の使い方を子供達に教えるプロ
「駄菓子屋」
皆さんの近くには、まだありますか?
先日、子供が「駄菓子屋に行きたい」といいだしたので、家から一番近い(といっても数キロ先)駄菓子屋へ一緒に着いて行くことにしました。
「お金の使い方」は駄菓子屋のおばちゃんがぜんぶ教えてくれる
夏の暑い日。
店内は中途半端な冷房に、扇風機が回っており、甘い砂糖のようなにおいがする。
始めて来た駄菓子屋だったが、昔よく来ていた気がするほど、とても懐かしく思えた。
子供は自分のおこづかいから200円を持って行き、私はただ着いて行っただけ。
駄菓子くらいひとりで買いに行かせてもよかったのだが、初めての駄菓子屋だから着いてきてほしいとお願いされた。
でも本当は、私自身も駄菓子屋の店主に実際に会ってみたいという想いが強かった。
なぜ駄菓子屋の店主に会っておく必要があるかというと、商売気質の強すぎる店主かどうかを見極めたかったのだ。
昔は駄菓子屋がたくさんあって、店主のタイプも様々だったから。
しかしそんな心配は無用だった。
今では貴重となった「駄菓子屋」で、子供を騙すような店主が生き残れているはずがない。
始めて会う駄菓子屋のおばちゃんなのに、懐かしい感じがした。
子供が買い物をしている間、私は狭い店の片隅で「引きずるとガラガラ金属音がなる丸い椅子」に腰を下ろして見ていた。
わが子への声かけ、買い物にくる子供達への声かけが、どれをとっても素晴らしい。
- 今日は学校は何時までだったの?
- ゆっくりお買い物してってちょうだい
- なんかわかんなきゃ聞いてちょうだい
- 公園いって食べるのかい?手洗うんだよ
- あとで計算してあげるから大丈夫だよ
- おかね無理して全部使うことないよ
- 余ったらまた今度買いに来ればいいからね
- 入れる袋あるかい?今度からなるべく袋持ってくるんだよ
商品には全て値段が貼られ、子供達にもわかるようになっている。
その値札も「マジックで手書き」なのがなんとも温かい。
「表示価格は全て税込みですか?」と私が訊くと「税別なんて無理、うふふ、そもそも私が計算できません」とのお返事。
100円握りしめていくだけで、「ざる」にたくさん買えるのですから、駄菓子屋は子供にとって貴重な社会勉強をさせてくれる場所です。
子供に自分のおこづかいを持たせ、自由に買い物をさせましょう。
無駄使いも節約も、自由にお金を使わせることをおすすめします。
駄菓子屋での無駄使いなんて、たかが知れています。
無駄遣いを経験することなく大人になってしまうより、子供の頃に駄菓子屋で無駄遣いをたくさん経験させておく方が絶対に良い。
そう思いました。
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